【HabuColumn】玉城久美子 #06 中国生まれ?東南アジア生まれ?「チャンプルーの琉球ヒストリー」
By habu-connection On 25 10月, 2018 At 11:18 PM | Categorized As HABUコラム, 玉城 久美子 | With 0 Comments


【HabuColumn】玉城久美子
#06 中国生まれ?東南アジア生まれ?「チャンプルーの琉球ヒストリー

「チャンプルー」 という言葉、いかにも沖縄らしい響きだと思いませんか?
チャンプルーといえばゴーヤーチャンプルーなどの炒めものを思い浮かべる方は多いと思いますし、「沖縄の文化はチャンプルー文化だよ」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
つまり料理名(調理法)として使われることもあれば、「混ぜ合わせた」というような意味で使う場合もありますが、そもそもこの料理や言葉はどこから来たのでしょうか?

料理としてのチャンプルーには、実は定義があります。
正式には 「沖縄豆腐(島豆腐)と季節の野菜の炒めもの」。
水分が少なく固く締まった沖縄豆腐だからこそ炒めものに向いていて、かつほんのり塩味の効いた沖縄豆腐を使うことで味がまとまりやすくなります。
(木綿豆腐を使う場合はしっかりと水抜きをしてください。少量の塩を振って浸透圧を利用しながら水抜きをしつつ、豆腐に薄く塩味を付けるのも一つの方法です。)

なぜチャンプルーが豆腐を使う料理と定義されているかというと、これは中国から伝わった「炒腐児(チャオ・フ・アル)
という豆腐を炒める料理に由来しているという説が有力です。
琉球国は諸外国の中でも中国との関係が深いですから、納得度が高い説なのではないでしょうか。

素麺チャンプルーや麩チャンプルーなど、豆腐が入っていない料理でも 「チャンプルー」 と呼ぶことも多いですが、そんな由来も頭の片隅に置いておいてもらえると嬉しいです。

では 「混ぜる」という意味で使う「チャンプルー」について。
これも諸説ありますが、インドネシア語・マレー語のCampur (チャンプール=混ぜる)から来ているのではないかと言われています。
古くは15〜16世紀頃、中継貿易で栄えた琉球国は遠くジャワ(インドネシア)やシャム(タイ)、マラッカ(マレーシア)まで船を走らせていましたから、そういう説があることにも説明がつきます。

余談ですが、インドネシアやマレーシアでは 「Nasi Campur(ナシ チャンプル)」という外食のスタイルがあります。
Nasiはご飯という意味で、ご飯とお惣菜をワンプレートに盛り合わせ、混ぜながらいただく食事スタイルのことで、昨年マレーシアに行った際に体験してきました。

入店したらご飯の乗ったプレートを最初に受け取り、そのプレートにズラッと並んだ料理の中から好きなものを好きなだけ乗せてお会計し席につくというセルフ方式です。

とにかくお惣菜の種類が多くて、お腹の空き具合やその時の気分に応じて量を決められるのが合理的。
またお会計の方法も面白く、要は店員さんの「目分量」で決まります。
肉や魚介は野菜に比べてお値段が高めのようですが、いちいち重さを計るようなこともなく店員さんの経験や時価で決まるという、なんとも南国らしい大らかなシステムです。
彼の地を訪れることがあれば、ぜひ一度行かれてみてください。
ローカルな雰囲気を楽しみながら「沖縄にもチャンプルーという言葉があるよ!」 なんていう会話ができると、一気に距離が縮まりそうですよ。

このコラムが配信されるであろう10月26日、私はマレーシアにいる予定です。
昨年に引き続き、沖縄フェアにて沖縄食材のクッキングデモンストレーションを行いますので、私もチャンプルーの話をデモトークに織り込んできたいと思います!

【参考文献】
マレーシア情報・食文化の紹介サイト マレーシアごはん
https://malaysianfood.org
「ジュニア版 琉球・沖縄史」/新城俊昭/沖縄歴史教育研究会
「食べる、飲む、聞く 沖縄 美味の島」/吉村喜彦/光文社新書


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