【HabuColumn】玉城 久美子 #25
By habu-connection On 18 7月, 2019 At 08:02 PM | Categorized As 玉城 久美子 | With 0 Comments

【HabuColumn】玉城久美子
#25 時代を先取り!タピオカは琉球王朝時代から食されていた!

沖縄ライフスタイルアドバイザーの玉城久美子です。
いきなり本題ですが、日本全国、凄まじい勢いでタピオカ旋風が巻き起こっています!
随分前から流行っていたような気もしていますが、ここ最近のタピオカ専門店の増加数には目を見張るものがあります。

流行の波になかなか付いていけていないものの、久しぶりに(いや、もしかしたら初めてかも)タピオカ専門店に寄ってみました。
超特大のブラックタピオカとミルクティーの組み合わせ、確かに美味しいです。
沖縄のさんぴん茶を甘いミルクティーにして作っても美味しいのではないかと思いますが、どちらかのお店では既にやっていらっしゃいますね、きっと。

タピオカティーのお店には疎い私ですが、料理教室ではタピオカを使ったメニューをたまにご紹介しています。
タイトルの通り、琉球王朝時代から琉球国に存在していた食物であるからです。
1832年に発行された食医学書に既に載っているため、それ以前から存在していたことになりますが、日本本土においても更に古くから知られており、1700年代初頭の書物には既に登場していたようです。

タピオカは「西国米(シークービー/セイカクビー)」と言われ、茹でて甘味を加えたものは宮廷料理の一つであり、「五段のお取り持ち(グダンヌウトゥイムチ)」という贅を尽くした御膳料理の最後を締めくくるデザートであったことが、様々な文献に残されています。
古い時代から食されていたことを現在の沖縄では知る人は少ないかもしれませんが、東南アジアの特産品だったこの食物が海を渡って琉球に入ってきたところに、アジア各国や日本との広い交易関係の賜物であることが伺えます。

ところで、前提を覆すような話題に一旦切り替えます。
コラム冒頭から「タピオカ」と述べていますが、琉球に持ち込まれた元々の「タピオカのようなもの」は、「サゴ・パール」であったようです。
粒の大きさに違いはあれど、食感や見た目はタピオカそのもの。
現在ではあまり区別なく扱われているかもしれませんが、「サゴ」とは「サゴ椰子」の幹から取った澱粉に、水を加えて丸めたものです。
一般的にタピオカと言われているものは、「キャッサバ」という芋から取れる澱粉が原料であることが多いので、植物的には全く別物だということになります。
ミルクティースタンドの本場・台湾でもサゴを使ったミルクティーがありますし、私がマレーシアの中国料理店で「小さなタピオカだよ」と教えられたデザートも「サゴ」と呼ばれていました。
(ちなみにサゴとは、マレー語で「食料」を意味する言葉だそうです)

西国米は庶民の口に入るものでは無かったため、沖縄で古くから食べられていたことを知る人は少ないのではないかと私は推測しますが、現代の沖縄でもタピオカ粉自体はよく使われています。
沖縄風くず餅を作る時に少し加えたり、最近流行りのトロトロとしたジーマーミー豆腐にもタピオカ粉が入っていたりします。
サーターアンダギーの進化版のような、モチモチ食感の揚げ菓子も人気で、タピオカは形を変えながら、沖縄の食文化に今も根付いています。

◯ 参考資料 ◯
・ 『沖縄ことばの散歩道』(おきなわ文庫出版/池宮正治著)
・ 『琉球料理美栄 夢の五段料理』古波蔵保好氏エッセイ
http://ryukyu-mie.com/fivemenu.html

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