【HabuColumn】玉城 久美子 #27
By habu-connection On 16 8月, 2019 At 12:58 AM | Categorized As HABUコラム, 玉城 久美子 | With 0 Comments

【HabuColumn】玉城久美子
#27 残暑を沖縄食の知恵で乗り切ろう!

沖縄ライフスタイルアドバイザーの玉城久美子です。

8月も後半になり暦の上では「立秋」となり、残暑厳しい毎日です。
夏疲れが出ている方も多いのではないでしょうか。
「疲れが抜けない」
「食欲が落ちた」
「なんだかだるい」
といった夏バテ症状が出ている方もいらっしゃるでしょうし、更に怖いのは熱中症になってしまうことです。

「日本列島総亜熱帯化」と言いたくなるような気温や湿度の夏を乗り切るために、沖縄の食習慣は、今や全国区で役に立つものではないかと思います。
日々の食事に沖縄の知恵を生かしつつ、楽しく美味しい夏の食習慣を改めて考えてみませんか?
夏バテ・熱中症に関するキーワードに基づき、おすすめ食材や調理法をご紹介していきたいと思います。

が、、、その前に、琉球家庭料理の基本となる考え方について一言添えておきます。
沖縄は亜熱帯気候地域なので体を冷やす作用のある食材が多いですが、基本的には加熱調理したものをいただくのが伝統的なスタイルです。
また、味付けに味噌をよく使いますし、煮物、雑炊、汁物など汁気の多いメニューも多いことから、
 食べるもの(料理)からしっかりと水分を摂る
 体を冷やし・潤す食材を摂りながら、温かいものを食べることで体を冷やしすぎない
といった工夫が見て取れます。

それでは、本題にいきましょう。

【熱を和らげ、体を潤す食材】
・ ゴーヤー
・ ナーベーラー
・ 豆腐
・ パイナップル
・ マンゴー

汗を大量にかき火照った体を、食べ物で冷やし、潤してあげましょう。
沖縄の2大夏野菜「ゴーヤー」と「ナーベーラー」は最適です。
また、ビタミンCは暑さやストレスで消費されやすくなるため、積極的に摂りたい栄養素ですが、ゴーヤーに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくく、効果的です。

ナーベーラーとは「へちま」のことです。
関東近郊のスーパーでも見かけるようになってきました。
ナーベーラーは90%以上が水分でできているため、水分補給にぴったりなことは明らかです。
沖縄では豆腐と合わせた味噌煮(ナーベーラーンブシー)でいただくことが多い野菜で、豆腐も体を潤す効果が高いとされる食品であり、夏の暑さを凌ぐのに効果的なメニューであると言えます。
一般的な木綿豆腐に比べてタンパク質量も多い沖縄の豆腐を使えば、栄養価も更にアップします。

また、果物から水分を補い体内の水分バランスを整えることも有効で、むくみ対策にもなります。
マンゴーやパイナップルといったトロピカルフルーツをチョイスすれば、夏気分も盛り上がることでしょう。

【食欲がないときは・・・】
・ シークヮーサー果汁入りもずくの酢の物
・ ピパーチ

食欲促進効果があり疲労回復効果も期待できるお酢とミネラル豊富なもずくは、最強タッグです。
更にシークヮーサー果汁を少し加え、香りの力も借りましょう。
爽やかな香りと酸味が、口にしやすくさせてくれることと思います。

スパイスにも胃腸を刺激して食欲を高める効果が期待できます。
ピパーチは石垣島を中心に沖縄に自生しているスパイスで、以前のコラム( #13 沖縄が誇るスパイス「ピパーチ」の魅力)
に特徴や使い方を書きましたので、そちらをご覧ください。

【ビタミン&エネルギーチャージ】
・ ゆで豚肉

琉球料理においては、豚肉は塊肉のまま1時間ほどじっくりと下茹でしたものを使います。
そうすることにより、脂肪分が半分ほど減少するため、そのまま使う場合に比べてさっぱりといただくことができます。
疲労回復効果の高いビタミンB1が豊富に含まれる豚肉は、夏バテ対策にもうってつけです。

【ちょこちょこっとミネラル補給】
・ 黒糖

汗に含まれるミネラル成分はナトリウムが大部分を占めますが、それ以外にもカリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄といった成分が含まれており、汗をかくとともに体外に出ていきます。
黒糖にはこれらのミネラルが微量ながら含まれているため、日常生活で少しずつ補給すると良いのではないしょうか。

【とはいえ、季節は秋に向かっています】
日中の暑さで体にこもった熱を思いっきり冷ましたいという衝動に駆られるかと思いますが、季節は秋に向かっています。
毎日の暑さを乗り越えてきた体は、胃腸が弱っているケースも多いですので、体に優しいスープをお召し上がりになると良いのではないでしょうか。
冬瓜と鶏肉の「鶏汁(トゥイヌシル)」をお勧めします。
鰹出汁で冬瓜、骨付き鷄、結び昆布や人参をコトコト煮て、少しの塩と醤油で味付けした滋味深い料理です。
更に体を温めたい場合は、生姜を加えても良いでしょう。

夏の暑さももう一息。
夏バテや熱中症対策に手を抜かず、元気に乗り切っていきましょう。

※ 記載した情報は、あくまで一般的な解説です。
体調や薬の服用状況等により効能が合わない場合もありますので、ご了承ください。

◯ 参考資料 ◯
・ 「からだの調子を整える美味しい琉球薬膳食」(宮國由紀江著/沖繩教販)
・ 「聞書 沖縄の食事」(農山漁村文化協会)
・ 沖縄県黒砂糖協同組合 沖縄県黒砂糖工業会「黒糖のおはなし」
https://www.okinawa-kurozatou.or.jp/story/p2
・ Yomeishu「ハーブ・生薬のあるすこやかな暮らしをお届け!」
https://www.taiho.co.jp/kenko/onayami/natsubate/contents02.html
・ 薬膳健康づくり研究会「熱中症予防」
https://www.yakuzenkenko.org/syokuyaku/heatstroke


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