片山恵理ニューアルバム「Little Little Fingers(リル・リル・フィンガーズ)」発売中!
By habu-connection On 29 11月, 2013 At 12:00 AM | Categorized As CD Review, power push, 片山恵理 | With 0 Comments

前作の『トウキョウ琉歌』の発表から3年。片山恵理ニューアルバム「Little Little Fingers」発売中!

f53d99d1-s前作の『トウキョウ琉歌』の発表から3年。三線教室や精力的にライブ活動を続ける片山恵理がニューアルバムを発表。
ニューアルバムでは多くのミュージシャン・演奏家が参加している。今回レコーディングには、片山恵理とライブ演奏で共演を重ねた人達が参加している。前作の発表から3年間という、片山恵理の活動の賜物ともいえるだろう。

今作では、前作でのアコースティックな雰囲気を踏襲しながらも、島太鼓の入間川和美さんを迎えた、トラディショナルな沖縄民謡スタイルや、普段の民謡酒場等のライブでは味わえない、ドラムスの豊田英基氏を加えた、ロックバンド的なスタイルも取り入れ、前作よりもバリーションを豊かに、パワーアップした音楽性が楽しめる。

アルバムタイトルは、片山恵理の極端に短い小指に由来している。短い指をもってしても、心湧き踊るカチャーシー曲は弾き、歌うことは出来るという、指が短くて悩んでいる全国の唄三線を志す皆さんへの、隠れた激励の言葉だ。また、今作では片山恵理のライブの定番チューンである、ヒヤミカチ節・永良部百合の花・恋ぬ花・貫花・三村踊り~ハリクヤマク・そしてボーナストラックとして、これまた定番の“安里屋ユンタ”を収録。前作よりもメジャーな選曲、そして片山恵理の真骨頂をむき出しにした内容となっている。
<アルバム全曲レビュウ>

1. 瀧落菅撹(instrumental)
アルバムの幕開けは、琉球古典。沖縄では、お正月でお馴染みのインストルメンタルナンバー。太鼓は西村豪の相方として精力的に活動されている入間川和美が参加。三線を多重録音しており、あたかも大勢が大ホールで演奏している雰囲気を演出している。まさしく、アルバムの幕開けにふさわしいインスト曲。

2. ヒヤミカチ節
古典的な三線太鼓の後にがらりと変わって、ロックバンドのイントロでスタートするのが、このヒヤミカチ節。ストーンズ的なギターリフは、長年ライブでこの曲を演奏してきた中で編み出したアレンジ。ドラムスには、ブルースバンド・Rich Old Birdで叩いている豊田英基。リードギターには、沖縄出身のギタリスト宮里洋司。各間奏にそれぞれのソロパートも入れた、遊び心に溢れたロックナンバーとなっている。

3. つぃんだら節
抒情的な八重山民謡。男女の切ない物語を、沖縄出身の宮里洋司が切ない生ギターのアルペジオで演出。

4. 永良部百合の花
片山恵理のライブでの定番曲。入間川和美との元気な唄三線&お囃子太鼓で典型的な沖縄民謡の跳ねた早弾きに、トリッキーなシャッフルのギターリフ、終盤にエレキギターのチョッカイを出すかのようなオブリガードの応酬。この組み合わせが絶妙。

5. 五月雨のあとで
今回、唯一の片山恵理による作詞作曲のナンバー。メジャーデビュー時に書かれた曲である。生ギターの切ないオブリガードを聴かせるのは、Rich Old Birdのギタリストの下鳥寛明。彼は、片山がメジャー時代に購入したというタカミネのエレアコギターを弾いている。時の流れが止まったかのようなバラードナンバーに、時を経て出会った人達とのコラボレーション。そこに後から出会う三線。まさに時空を超えたナンバー。

6. 白保節~真謝井
八重山民謡から渋い選曲。入間川和美との唄三線&太鼓という、いわゆる“ザ・民謡スタイル”。お囃子は、古田将幸も入った3人でオーバーダビングされている。片山恵理の要望は、「お店の後ろの方の席のお客さんがお囃子を入れていただいている感じで。」

7.貫花~赤い花白い花
こちらのメドレーもライブでの定番曲。2010年ゴールデンウィーク中の真間山弘法寺の花供養会清興で初披露(この時の模様は、You Tubeにアップされている)。『貫花』の歌詞の世界観と、フォークソングで一世を風靡したこの名曲の世界観が酷似しているところから、間に『赤い花白い花』を挟み込む形でコードアレンジ。今作では、それをさらに発展させ、壮大なバンドアレンジとなっている。当初『赤い花~』のパートだけに、ドラムを入れる予定だったが、その後の『貫花』にも入った。沖縄民謡独特な変拍子に惑いながらも、バッチリなドラムスパートは見事。

8.三村踊り~ハリクヤマク ~唐船ドーイ
このメドレーについては、古田将幸が片山恵理に収録をリクエストしたもので、クリックを聴きながら、9分を超えるこの曲の唄三線をいきなり同録でレコーディングしなければならなかった為、レコーディング当初は片山恵理も渋々始めた。その為、肝心の唄三線のトラックをOKテイクが出るまで時間がかかった。後に入間川和美の太鼓とお囃子(彼女の元気なお囃子が、このメドレーの楽しさを決定づけた!)をダビング。ハリクヤマクから、ベースが入り、最後の唐船ドーイから、ギターの下鳥寛明、宮里洋司、ドラムスの豊田英基も加わって、フルバンド編成となっている。今回の演奏に加わってくれたメンバー全員が参加している唯一の曲となった。

9. 恋ぬ花
2010年3月の高円寺Reefでのライブの模様がYou Tubeでアップロードされて以来、この曲のリクエストが増え、中には、この曲をお目当てに遠方より片山恵理のライブを見にくる人も多い。アルバムのラストを締めくくるに相応しいキラーチューンとして収録されている。高円寺のライブとは違い、メインのアコースティックのアルペジオは宮里洋司。古田将幸によるフレットレスベースがアンニュイな雰囲気を演出している。

安里屋ユンタ(Bonus track)
最後はボーナストラックとして、沖縄民謡の入門でお馴染みのこの曲。この曲では、豊田英基がフラメンコでお馴染みのカホンという箱型のパーカッションをプレイしている。これは、とあるライブイベントで1曲だけ豊田英基がカホンをプレイしているのを、片山恵理がいたく気に入り、このイベントの打ち上げの際に古田将幸に「豊田さんのアレ(!)をアルバムに入れたいんだけど・・・」と打ち明けられ、レコーディングすることになった経緯がある。今までは、ギターのレゲエ的なコードカッティングをしていたのだが今回は、ステディなカホンのリズムパターンに、ブリッジにスポンジを挟んでサステインを短くした、モータウン的なベースフレイズに支えられて、唄三線が進んでいく。間奏のギターのメロディソロも昭和な歌謡調的なサウンドで面白くなっている。

参加メンバー
片山恵理:唄三線、ピアノ、他
入間川和美:太鼓、囃子
豊田英基:ドラムス、 カホン、他
宮里洋司:ギター
下鳥寛明:ギター
古田将幸:ベース & ハーモニカ、他

Produced by 片山恵理 & 古田将幸

CDの販売はこちら
http://www.ayahabirudou.com/?pid=54459430


  お問い合わせバナー