1985 年~2016 年にかけて南方写真師・垂見健吾が撮り続けた、沖縄の顔。 垂見健吾『琉球人(うちな~んちゅ)の肖像』発売中!
By habu-connection On 17 11月, 2016 At 12:29 AM | Categorized As High Light, okinawan book | With 0 Comments

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1980 年代半ばから沖縄の人々を撮り続けた、モノクローム広がる『琉球人の肖像』、
2000 年代後半から現在にかけ世界各国「沖縄」の血や文化が混じり合う人たちを鮮やかなカラーで撮った
『新・琉球人の肖像』。沖縄を拠点に活躍する写真家・垂見健吾が、大判カメラを背負い、
30 年にわたり取り組んできたプロジェクトがここに完成をする。%e6%96%b0%e7%90%89%e7%90%83%e4%ba%ba%e3%81%ae%e8%82%96%e5%83%8f
寄稿:池澤夏樹、吉本ばなな

ここには写真家と被写体の完璧な関係があると思った。
タルケンと沖縄の人々の間を自在に行ったり来たりする
言葉と気持ちがたしかにそこにある。--池澤夏樹
写真は深いところで撮る人とイコールだと思う。
おじぃの写真はいつも優しくて哀しくて気がいい。--吉本ばなな

垂見健吾『琉球人の肖像』詳細ページ

<プロフィール>
垂見健吾(たるみけんご)/1948 年長野県生まれ。沖縄在住。
桑沢デザイン研究所で学んだ後、写真家・山田脩二氏に師事。文藝春秋写真部を
経てフリーランスカメラマンとなる。復帰直後からたびたび沖縄を訪れ、現在は
沖縄を拠点に日本、世界各地を歩く。池澤夏樹、椎名誠ら、作家との共著も多く、
沖縄の島々の風景や人々を記録し続けている。「南方写真師」の肩書きを持つ。

垂見健吾『琉球人の肖像』詳細ページ

『琉球人の肖像』 1985-1993
沖縄に最初に訪れたのは1973 年3 月。初めて出会う風景や泡盛にも惹かれたが、何よりも僕が惹かれたのは、沖縄の人の顔だった。
まず、すごく濃いと思った。ウチナーグチでは「ジーグル~」と言うが、 睫毛が濃く生えてバチッとした大きな目がとても印象的で、沖縄の太陽の光で灼けた黒い肌は、笑うと深い皺が生まれてもっと濃くなる。
おおらかで生命力を湛える彼らのその顔立ちは、そのまま島の人の人間性の特長にも思え、 ああ、彼らはいままで僕が暮らしていた内地の人の顔とはぜんぜん違うんだなぁと思った。それもそうだろう。ここはかつて琉球王国という約450 年続いてきた国だった。
ここにはこの島の文化があって、この島の言葉があって、大和(日本)のどの県とも違う歴史を持つひとつの国だったのだ。沖縄で僕が出会った彼らは、そんな琉球王国の人々の末裔なんだということを、僕はその濃い顔立ちの中に見いだし、納得していった気がする。
1985 年、沖縄の友達のポートレイトをモノクロームで撮りはじめた。それからは、沖縄本島だけでなく、八重山、宮古、奄美までを含む琉球弧の島々へ行き、出会った人たちの顔を、その人たちが太陽の光を浴びて日々暮らしている場所で撮らせていただいた。
約10 年撮り溜めてきたものをこうして並べてみると、やはりどの顔も濃く、その島の顔をしている。まだ本土からの経済や資本が今日ほど多く入り込んでいない時代でもあった。琉球の歴史や文化が色濃くしみ込んだこの土地でしっかりと生きてきた人の顔こそ、僕が惹かれた沖縄だった。

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『新琉球人の肖像』 2008-2016
沖縄はずっと混じり合ってきた歴史がある。琉球王国時代は貿易立国で中国をはじめ隣国との交流は盛んだったし、 戦前は、ハワイやブラジル、ボリビアなどの南米に沖縄から移民が多く移り住んだ。 知らない土地での暮らしは並大抵ではなかっただろうが、その時の移民の人の力で沖縄経済が支えられていた時代があった。
また戦後はアメリカ世が27 年続いたことで、アメリカの文化も沖縄には多く入り込んでいる。もちろん沖縄から内地へと出た人もいれば、内地から沖縄へ来た人もいる。そこでもまた混じり合いがあった。「琉球人の肖像」を撮り終えた頃、ハワイで沖縄移民90 周年のイベントが開催され、僕はその取材でハワイに行った。その時、移民一世の方を数人撮影させていただく機会を得た。 一世の人たちは生粋のウチナーンチュだが、子どもである二世をアメリカ人として育て上げたと聞く。
しかしその結果、戦争に行って亡くなったり、スパイ扱いされたりという悲しい歴史もあったそうだ。しかし三世、四世になってくると、祖父や祖母が流していた沖縄民謡や三線の音を聴いていたことを思い出し、自分のルーツを知りたいと、琉球舞踊や唄三線をやっている人も多かった。自分のルーツを訪ねに沖縄にやって来る三世、四世とも出会った。
沖縄には混ざり合う人たちがたくさんいるし、海外にも混じり合う沖縄の人たちがたくさんいる。混じり合うことで、それぞれの土地に対する想いや尊敬も生まれる。多様だからこそ、認め合える。 混じり合うことが平和を築く。だったらもっともっと混じり合ったらいい。琉球人の血、そして琉球の文化が混じり合った人たちの顔を記録しようと思ったのはその時だった。それを「新琉球人」として、カラーで撮った。

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『新琉球人の肖像』%e6%96%b0%e7%90%89%e7%90%83%e4%ba%ba%e3%81%ae%e8%82%96%e5%83%8f
単行本: 128ページ
出版社: スイッチパブリッシング
言語: 日本語
ISBN-10: 4884184521
ISBN-13: 978-4884184520
発売日: 2016/10/24
垂見健吾『琉球人の肖像』詳細ページ



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