6/1発売!イチャリバーズ newミニアルバム「シーサーサーHeyHey」!豊岡マッシーによるアルバム全曲解説!
By habu-connection On 6 6月, 2016 At 12:42 AM | Categorized As High Light, イチャリバーズ | With 0 Comments

イチャリバーズ-豊岡マッシーによるアルバム全曲解説!表紙
イチャリバーズのNEWミニアルバム「シーサーサーHeyHey」が6月1日にリリース。
前作「千里の海を越えて」から1年、イチャリバーズ全開のポジティブでHAPPYなNEWミニアルバム「シーサーサーHeyHey」が6月1日に発売された。前作のリリース時にもアルバムをリーダーの豊岡マッシーが解説し大好評だった。今回も曲作りやサウンドのイメージなど、このアルバムのバックグランドとなるストーリーを感じることのできるセルフライナーノーツを豊岡マッシーが綴ってくれた。豊岡マッシー

今までリリースされた「いち番どー」「千里の海を越えて」の延長線上にあり3枚あわせて一つの作品、三部作といってもいいミニアルバムとなっている。ジャケットが「いち番どー」がオレンジ、「千里の海を越えて」が「水色」そして今回は「赤」になっているのもこだわり。
CDを手にとりこのライナーノーツを読めばさらに心に響くこと間違いないだろう。

シーサーサーHeyHey

1.シーサーサーHey HeyシーサーサーHeyHeyジャケット
2.イチャリバチョーデー音頭
3.ニヌファぬ光
4.ティダぬ上がるまでぃん
定価: 1,080 円(税込み)
発売日 2016年6月1日
レーベル: イチャレコード

 

「シーサーサーHeyHey」豊岡マッシーによるアルバム全曲解説!

1,シーサーサーHeyHey

この「シーサーサーHeyHey」っていう言葉が何かというとですね、ぼくらのライブによく来てくれていた沖縄のネーネー達がですね、なんかわかんないけど「シーサーサー シーサーサー ヘイヘイ!」っていって踊ってですね、それがすっごくおかしくて、強烈に記憶に残ってたんですね。なんかの曲だと思うんだけど、よくわからないままなんです。一度有線でそれらしい曲を効いたことがあります。

また関係ないですが「シーサーサンバ」という曲でも「シーサーサーヘイヘイ」って言ってますね。この言葉のルーツ知りたいです。あと、「海のチンボーラ」の「島のヘイ ヘイ ヘッヘイ!」とかね、ホップトーンズの「ヘイ、ヘイ、ニーセーター」とかね、沖縄の島のなか歌われた「ヘイヘイ」っていうのかけ声がね、あらためていいなあと思って、復活させようという気持ちもあってですね、この「シーサーサーHeyHey」っていう言葉を前面にだしたんですね。

まじむん やなむん 悪霊退散 似た物 石敢當
親戚一同 神社狛犬 唐獅子 マーライオン
シルクロード 旅してきた メソポタミア のあたりから
サバニくなびてぃ たどり着いたよ 麗しの琉球 アイランド
今夜もまだ 眠らない あなたのこと 守ってる
辛いときに 思い出して 赤瓦の上 シーサーサーHeyHey
舞うれ舞うらな 島の獅子舞 十五夜の夜に
残波大獅子 ともり石獅子 村の守り神
昔 アフリカのライオン 今や ウチナーの屋根の上で
はるばる来たよ アジアの果ての 美ら島の琉球 アイランド

シーサーってもとはアフリカのライオンですよね。それがスフィンクスになったり、シルクロードを渡って獅子になってね、獅子舞、唐獅子、狛犬、マーライオンなんかになって世界に伝播してる。そのなかでも沖縄のシーサーは一番可愛くて数も多い。県民にとっても愛されてるよね。そういうところを歌詞にしてね、詰め込んでね、ラップまではいかなくても早口でセリフをしゃべるようなAメロにしてみましたね。沖縄のシーサーの代表としてね、一番古い「ともり石獅子」と大きい「残波大獅子」もいれこみました。また自分は首里育ちなんでね、獅子舞ですね。汀良町の獅子舞。あれもいれた。
イチャリバーズ1それとは別にシーサー玉城が夜あんまり眠れないっていう話があって、ライブでは常にテンション高いから、寝付けないんだって。そのテーマで曲つくってみたかったんですよね。その2つの流れを繋げたんですよね。

8ビートで作ろうっていうのはあってですね、「東京スカパラ」みたいな感じとか好きだし、「ヴァンパイアウイークエンド」のサーフミュージックリバイバルみたいなものとか、そういうものが混ざってできてますね。リヴァーブも強くかけた。ラップっぽいAメロとユッタリとしたサビの関係はユニコーンの「働く男」とかですね。あの曲はほんと凄いね。あとポリスが大好きだから、ああいうメロディアスなパンクっぽい感じで構成がしっかりしてるものとか、そういう感じをやってみたかった。できあがったものはだいぶ印象が違うと思いますが。ノリがよくてライブで盛り上がる曲です。バンドでやっても各パートが楽しくできるようにって考えてます。
ラップ的なものもね、何かやりたいなあと。沖縄民謡だと黒島口説とがそうなんだけど、とにかく島の地名を羅列するみたいなもので作ってみた。

2,イチャリバチョーデー音頭

あなたと くまで行逢たるや 何かの 縁や あてぃるぬくとぅ
生まりや 育ちは違うやしが 朝まで 語り遊ばなや
イチャリバ チョーデー ヌー ヒダティヌ アガ 出逢えばみんな 兄弟やてぃん
イチャリバ チョーデー ヌー ヒダティヌ アガ 何も隔てる むぬや あらん
はるばる メンソーチ キミソーチ わったーぬ知らない世界から
あなたの 言葉やわからんしが 今宵や 踊てぃ遊ばなや

イチャリバーズ2この曲は、じつは自分が一番最初に作った曲で、イチャリバーズだから「イチャリバチョーデー」っていうのはつくろうと。「出逢えばみんな兄弟ですよー」と。「何も隔てるもはありませんよー」とね。歌詞の一番は日本人同士の間柄なんだけど、2番は外国人まで含めてますね。あなたの言葉はわからないけど、今宵踊って遊びましょうっていうフレーズ。すごーくシンプルにね作った曲ですね。
今回リニュアールするにあたって音頭っていうのはぜひやってみたくて、いろいろ音頭研究してですね、「あられちゃん音頭」とか「イエローサブマリン音頭」とか。大瀧永一さんの「ナイアガラ音頭」とか。それでわかったのは音頭ってビッグバンドなんだと。

歌の合いの手みたいな対位法みたいなものをビッグバンドがやるんですね。日本の民族音楽的なものとジャズ的なものがあわさってて面白いですね。また河内音頭なんかのレゲエとの融合とかすごく自然で素晴らしいです。あれもネーネーズの佐原さんが考えたんですかね。凄いですね。ビッグバンドみたいにはさすがにできなかったけど、ホーンの音源は後ろでなっている感じにしてね、スリ鐘は実物を使ってみたりね、もとのメロディがあんまり音頭っぽくないので、思ったほど音頭にならなかったけど、独特の音楽になったかな。

3,ニヌファぬ光

東の 浜辺で 連なり 浮かぶ 連凧が 風を連りてぃ 舞踊る 美らさ
サバニを 浮かべて 天の河原に 悲しみも 三線のせて 花となり 咲ちゅる
ニヌファの星よ 照らしてたぼれ 我した未来へ 続く 平和の唄を
繋いだ 両手は 結んだ 糸の 芭蕉布が 夜空に織る 群り星の光
受け継ぎ 伝える 幾千の声 ウヤファーフジの祈り込めた 島渡る風よ
戦世も しまち 弥勒世む やがてぃ 嘆くなよ 臣下 命どぅ宝

沖縄のね、基地問題が大変なわけだけどね、自分にとってこの一年は、それがほんーーとに大きいわけ。そのなかで考えてきたことが凄く影響した曲です。ネットでね、正月の映像でね、浜辺で、「かぎやで風」やってるのがあってね、新年のお祝いで舞踊もあってね、そこで、連凧っていうやつね、凧がずらーっと連なっているのがあがっていてね、感動的だったんだよね。人々のつながりっていうものをね、強く感じさせて、あれには涙がでました。きっと今年は良い年になるっていうね願いですよね。

イチャリバーズ5またね「ウヤファーフジ」っていう言葉が凄く響いたんだよね。「ウヤファーフジ」ってご先祖様っていう意味だけど、沖縄の人間にとってご先祖様って、神様みたいな存在だよね。「ウヤファーフジに顔向けが出来ない」とかさ、「ウヤファーフジの苦労に比べたらたいしたことない」とかさ。そういう言葉って大きいんだよね。自分も沖縄を離れているから、なおさら思うのだろうけど「ウヤファーフジ」から繋がって自分たちがいて子や孫がいるっていう感覚。とっても大事だわけ。「七房指輪」の曲もそうだけど、そういうあの世とのつながりみたいなテーマって自分にとって一番大事でさ。この連凧っていうのを沖縄の先祖から子孫に繋がる民族そのものみたいなものになぞらえたんだよね。

でもそうやって血筋にこだわるとね、ヤマトの方がこぼれてしまうのでね、遺伝子的な血筋だけではなくて、沖縄を想う心を持った人達の連なりね。横のつながりみたいなものもいれたくてね、そこで「芭蕉布」をもってきた。芭蕉布は糸を一本一本結んでつなげていくんだよね。芭蕉布にはたくさんの結び目があるわけ。それを手をつないだ人々にたとえた。夜空の星々も関連させてね。空間のつながりが「芭蕉布」。時間のつながりが「連凧」というふうにまとめてみた。

そして沖縄をね平和な島へ導いてくださいと。導くものといえば「ニヌファ星」北極星。「てぃんさぐぬ花」の歌詞で「夜走る船は北極星が目印」「私を生んだ親は私こそが目印」っていうのがありますね。ただ「ニヌファブシ」っていうと他にもそういう歌はたくさんありそうだから、ちょっと表現を変えて、「ニヌファぬ星」っていうふうにしてね、「ニヌファ」だけだと「子の方」っていって、「北」をさしますので。子、丑、寅〜で時刻や方角や時間を表すやつですね。タイトルもすこし差別化するために「ニヌファぬ光」っていうふうにしました。漢字で書けば「子ぬ方ぬ光」ですね。

アレンジは「七房指輪」「生まり島」と被らないようにね、クラシックに寄せてみたんですね。ただ、ティンパニやチェロなんかの音色でマイナーコードだと曲が暗くなりすぎちゃって、実際ライブでやってみて暗すぎるかなと、そこはすこし調整したんですねどね。シーサー玉城の清廉な声のおかげでね、暗さが取れて、いいバランスになったかなと。イチャリバーズの中では一番暗めの曲だから、ちょっと不安もあったんだけど。新良幸人さんの「ファムレウタ」好きな方多いから、このぐらい暗くても、逆にじっくり聞いてもらえるかなとも思った。
また自分が「ツラネ」やってますね。「戦世むしまち〜」っていう、「命ど宝」の琉歌ですね。お芝居の中での話ですが、最後の琉球王が臣下の身を案じて詠んだ有名な琉歌です。「戦の世も終わり弥勒の世もやがてくる。嘆くなよ臣下。命を大事に」という句です。この「命ど宝」が沖縄戦を経て、沖縄にとって一番大切な言葉になった。この曲でこの句を入れたきっかけは2015の慰霊の日に沖縄の高校生のスピーチでこの句が出てきてね、凄く感動的だったんだよね。そこからきてます。

イチャリバーズ3今回のミキシングは「コイナ」を手がけた「杉内信介」さん。前から「コイナ」サウンドはすっごく好きだったからね。沖縄系音楽の中では最高のものですよね。坂本龍一や宮沢和史、佐原一哉のあとに沖縄音楽アップグレードしてくれた方と思ってます。「ニヌファぬ光」は特に杉内さんにやってほしかったから嬉しいですね。
楽曲のミキシングは花嫁のウエディングドレスのようなものかなと思ってます。自分が何か月もかけて育ててきた娘のような楽曲の最後を飾るものなんですね。だからCDでちゃうと娘が自分のもとをはなれちゃって寂しいってのも実はあるんです。

4,ティダぬ上がるまでぃん

待ちかねた 今日ぬ日に 太鼓 打ち 打ち鳴らち 御祝 さびら ゆかる日に
雨上がり 雲晴りて 笛の音や 風にのせ 見りば 月ぬ 夜やさやか
夜ぬ 明きてぃ 太陽ぬ 上がる 上がる までぃん
夜ぬ 明きてぃ 月ぬ 明けもどろに とけるまで
群り星や 杯に受け 飲み語れ 弾き語れ 三味ぬ 絃や 弾ち合わち
いにしえの 魂と 舞踊る 舞唄う 世界ぬ 平和 願い込め

「かりゆしぬ遊び、うちはりてぃからや、夜ぬ明けてティダぬ上がるまでぃん」詠み人知らずの古い有名な琉歌ですね。「おめでたい宴が、はればれと、はじまったからには、夜の明けて、太陽が登るまで」という意味です。この太陽にたいして月ということで、「月ぬ あけもどろに とけるまで」を加えて、サビにしました。

イチャリバーズ4こういう古い琉歌をこういう16ビートの曲のサビに使うっていうアイディアはかなり気に入ってます。夜を徹して行われる聖なる祭りっていうイメージにしたかった。精霊達と魂の交流みたいな。新しい平和な世界の夜明けを願うようなね。自分の作ったオリジナルの中では一番自分の趣味がでてるというかね、プログレっぽい、イギリスっぽいメロディでね。ピーターガブリエルやU2みたいな。80年代のイギリスっぽいメロディって沖縄と相性がいいと思うんだよね。アイリッシュっぽい感じなのかな。

こういう曲でも三線をアンサンブルの中核にがっつり持ってくる。そういう曲作りっていうのが自分のこだわりですね、この曲は今までもいろんなアレンジをしてきて藤木さんのラジオのオープニングなんかにも使ってもらったりしてきたし、自分のソロアルバムではゆっくりとしたビートでやってる。今回のアレンジではサンバ風になっています。

シーサーサーHeyHey

1.シーサーサーHey HeyシーサーサーHeyHeyジャケット
2.イチャリバチョーデー音頭
3.ニヌファぬ光
4.ティダぬ上がるまでぃん
定価: 1,080 円(税込み)
発売日 2016年6月1日
レーベル: イチャレコード

 

 


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